第7章
生物の系統と進化
GCTCTAGCTGATTCA
課題
表は,マリモ・シオ
する
配列番号
1
グサ・アオミソウマ
ガタマモ,およびこれ
種名
2 3
マリモ
4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
らと近縁とされるタン
ポヤリの計5種につい
て, rRNA として機能
する部分の DNAの塩
シオグサ
GTTCTGCTTGAATCT
アオミソウ GCTCTAGCTGATTCC
マガタマモ GCTCTGTTTGCACCG
タンポヤリ GCTCTGTTTGAACCT
基配列の一部を示したものである。この表から、遺
伝的距離にもとづいて系統樹を作成した (右図)。 横
線の長さは遺伝的距離に比例する。
図中の①~⑤に入る生物名を考えたのち, ⑥の位
置に入る生物を仮定すると,その生物の配列番号2
番の塩基はA, T,G,Cのいずれである可能性が最
も高いか答えよ。
(21 北海道大改題) QUUUAUD
⑥
23
A
⑤
指針 5種間で異なる塩基の数を整理して類縁関係を推測し, ①と②から系統樹を遡っ
て塩基配列を考える。
次の Step 1~3 は,課題を解く手順の例である。空欄を埋めてその手順を確認しなさい。
Step 1 異なる塩基の数を表にまとめて整理する
い
Do
ボヤ
・
マリモ
シオグサ アオミソウ マガタマモ タンポヤリ
マリモ
シオグサ
(16)
約2,900
アオミソウ
マガタマモ
( 21 )
(56)
(37)
。また.
33)
えよ。
ウス
の(1)~(3)
タンポヤリ
(65) (87)
(46) (73) (96)
20
Step 2 表から類縁関係を推測する
4
13
(102)
問題文中に 「横線の長さは遺伝的距離に比例する」とあり,これに分子時計の考えを当
してはめれば,横線の長さと異なる塩基の数には相関がある。 したがって, 異なる数が最
も少ない ( 11 ) と( 12 ) は, それぞれ横線の長さが最も短い④と⑤に入る。同様に、
Step 3 ①と②から遡って⑥の塩基配列を判断する
次に少ない( 13 )と( 14 )は,それぞれ①と②に入る。 残る ( 15 )は,③となる。
⑥は①と②の共通の祖先であることから, 配列番号2の塩基を判断する。
Stepの解答 1:6 21 3・・・7 4・・・6
5・・・6 6・・・5 7・・・3 8・・・7 9・・・6 10・・・2
11, 12・・・ マリモ, アオミソウ (順不同) 13, 14・・・マガタマモ, タンポヤリ (順不同) 15 シオグサ
課題の解答 C
7 生物の系統と進化 169
理解出来ました!!ありがとうございます!!!