第二次世界大戦以降の日本はGHQ主導のもとで非軍事化が進められていたため、軍隊のような戦力を保持していません(自衛隊は戦力か?という問題は今は考えないことにします)。
では、もしもどこかの国に攻撃(=侵略)されたら?もしも内乱が起きたら?戦力がないので反撃する術も自国を守る術も反乱を鎮圧する術もありません。そこで日本国内にアメリカ軍の基地を置くことによって、「アメリカが日本の治安維持に参加しましょう」、平たく言うと、「アメリカが日本を守りましょう」ということになりました。ただし、条約が締結された1951年は朝鮮戦争の真っ最中ですから、「より朝鮮半島に近い場所にアメリカ軍を置きたい」というアメリカの本音も読み取れるといえます。
また、条約を締結することによって冷戦下で日本を対共産圏包囲網に組み込むという目的もありました。
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