✨ Jawaban Terbaik ✨
『「戦力」については,その解釈が最も問題になります。
「戦力」の意義と自衛隊の存在の相克が現在の9条論争の中心ともいえます。
ア 学説の解釈
学説は「戦力」について広く解釈するものがほとんどです。
「戦力」を最も広く解釈すると,「戦争に役立つ可能性のある一切の潜在的能力」となりますが,この場合航空機なども「戦力」にあたることになってしまいます。
「戦力」についての通説の解釈は「軍隊および有事の際にそれに転化しうる程度の実力部隊」とします。この場合,自衛隊は「戦力」にあたることになります。
イ 政府の解釈
これに対して政府は「戦力」について,かなり狭く解釈します。
政府による公定解釈は,「自衛のための必要最小限度の実力」というものです。
この定義は具体的にどの程度であれば「戦力」にあたらないかがよくわかりません。この点について政府は「他国に侵略的な脅威を与えるような攻撃的武器は保持できない」と説明しています。この説明を聞いて,皆さんは現在の自衛隊が「戦力」にあたると考えるでしょうか。それともあたらないと考えるでしょうか。』