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日本史B

┆日本史┆農業生産の進展

Buku Pelajaran: 山川出版 詳説日本史

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ciel

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ノートテキスト

ページ1:

No.
Date
I
農業生産の
進展
教:P202
1. 農業技術
(1)農具・・・① (備中鍬) ⇒田の深耕具。従来の風呂鍬にかわり普及
刃部が3~4本に分れる。深耕が容易になり生産が向上。
②(千歯根)⇒稲の脱穀具。従来の扱箸にかわり普及。 能率UP。
寡婦の扱箸による仕事を奪う結果となったため、俗に
"(後家倒し)"ともいう。
③ (殻竿) ⇒穀類・豆類の脱穀具。竿の先に短い竿をつけて回転させ打つ
くるり」ともいう。
ので「
+ (唐笑) 玄米籾殻の選別具。従来の質にかわり使用。
手回しのつばさで起こす風で吹きとばす。
ぬか
⑤(千石箱) ⇒粃糠の選別。金網の上に穀類を流し、粒の大きさに
よって振るい分けるもの。万石ともいう。
⑥ (踏草)⇒水田の揚水機。 2人の人力で汲み揚げるなげつるべか。
故障がちで効率の悪い(骨)にかわり普及。

ページ2:

No.
Date
(4) 農政家・・・①(二宮尊徳)(金次郎)
→相模国小田原の農民出身。 農業技術と道徳を結びつけた
独自の"(報徳仕法)"による農村復興に心血を注いだ。
水野忠邦に登用され幕臣となる。
②(大原幽学)
→全国を流浪後、下総国で村政改革に尽力した農民指導者。
道徳と経済の調和に基づく(性学)を説き、(先組組合)を
つくる。相互扶助による農村復興を指導。その影響が広まると
幕府から一揆を扇動しているのではないかと疑われショックで自害。
ヒドイ...

ページ3:

No.
Date
(2)肥料
...
金銭で購入する(金)が普及。商品作物栽培に使用。
のか
従来の刈敷(草を発酵)・草木灰(草を焼いた灰をまく)が
(下目)(人糞尿)に加え、(干鰯弱)(油粕)(〆粕)などを使用。
(3) 農書…①「(清良記)」 成立: 寛文 著者: 不明
よし
→土浦良をめぐる軍記物語。その第1巻が最古の害とされる。
②「(農業全)」成立:元禄期 著者:(宮崎安)
→見聞と体験に基づく農業技術を記す。全国に広く普及し、
農業の必読書とされた。わが国初の本格的農書。
い
③「(民間省要)」成立: 享保期 著者: (田中丘陽)
→8代将軍吉宗に献じた意見書。組税・治水・駅制などワク項目に
[わたって意見を述べる。地方支配のための手引書である地方書の一つと
なった。
のぶひる
④「(政論)」成立:1政期 著者: (佐藤信淵)
-> 農政の沿革・農事を記す。国家社会主義の傾向もうかがえる。
ながつね
⑤「(農具便利論)」成立:1政期 著者:(大蔵永常)
→数+種の農具を図示し、用法を記す。
⑥「(広益国産考)」成立:1 著者:(大蔵永常)
→約六十種の作物の栽培法を調べ、商品作物の栽培と加工による
農家の利益と国益を論じる。

ページ4:

No.
Date
3. 貨幣経済の浸透
(1)幕府・大名…年貢米の売却・商品作物生産の奨励→売却による税収増
(2) 百姓・・・ ①地主:余剰米の売却
②一般の百姓:商品作物の生産売却
(3)商品作物
こうぞ
① (四木)・・・(椿): 和紙の原料
② 三
...
(桑): カイコガの幼虫が食べる
(茶):飲む山城が有名
(漆): 漆器に塗るもの 会津が有名
べにばな
(紅花): 赤くそめる
(藍):青くそめる。葉や茎から染料を採る。
あき
(岸):草、古くから庶民の衣料原料。
③その他
...
(綿花): 室町時代に朝鮮から入ってきたもの
(甘藷):さつまいも
甘蔗 : さとうきび
33
櫨(蝋):ハゼノキのこと。実からろうをとってろうそくをつくる。
朝鮮人参:江戸時代は朝鮮からの輸入が盛んで享保年間
日光で栽培に成功。これにより国産化が進み輸入減少。
語呂合わせ
四皇族は茶を売るし

ページ5:

紅花
①
①綿花
No.
Date
麻

ページ6:

1
No.
Date
2.新田開発
幕府・藩の勧政策を背景に、耕地は約(104万町歩)(江戸初期17C初め)から
約 (297万町歩)(18c初め)へと約2倍に増大した。
(1)治水・灌漑設備の進歩
①(玉川上水)(1654) 江戸の町人五川兄弟により完成。多摩川から江戸に引水。
神田上水とともに江戸市中の飲用水となった。
ふから
おおば
じょう
②(箱根用水)(1670) 駿河国深良村の名主大庭源之丞・江戸浅草の商
よん もん
友野与右衛門により完成。相模国芦ノ湖から引水。
③(見沼代用水) (1728) 幕臣の井沢弥惣兵衛が見沼新田開発のため
利根川から引水。
(2) 新田開発
くわした
開発後、検地を受けるまでの数年間は(
下季)といい、年貢諸役の徴収は
なかった。また、本田畑と異なり勝手作も許されたので、農民も積極的に
開発に取り組んだ。
つばきのうみ しもうさ
ありあけ
こじま
* 干拓も行われた。
椿海(下総国)有明海(九州)・児島湾(岡山県)
①土豪開発新田…国人が設計
みたて
②(代官立新田)・・・幕府の代官が開発。享保期に奨励。
ex) (五郎兵衛新田)(信濃国)
③藩営新田
④村請新田・村が開発
⑤(町人請負新田)・・・商業資本を活用して町人が開発。
こうのいず
かわち
ex) (紫雲寺潟新田)(越後国)(江島池新田)(河内国

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4. 特産品
①(紅)… (出羽村山)
②(茶)…山城宇治・駿河
③漆・・会津・輪島など
④ぶどう・・・甲斐
...
⑤ みかん 紀伊
***
⑥ (油系】 (近江)(摂津)(河内)
⑦ (綿花)…(河内)(尾張)(三河)
い
⑧ 簡草… 備前
⑨(藍)
".
(阿油)
⑩ 黒砂糖・薩摩
① タバコ・・・薩摩
C
①油茶
一番最初に栽培が始まる
No.
Date
① 藺草
畳表の原料

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