✨ 最佳解答 ✨
炭櫃の煙の立ちければ、
→炭櫃の煙が立ったので、(立ったところ)
過去の助動詞「けり」の已然形+接続助詞「ば」なので順接の確定条件(~ので、~ところ)で訳します。
「」の中は、文を2つに分けることができます。
「かれは何の煙ぞ / と見て来」
「ぞ」は係助詞の文末用法です。これを終助詞とする説もあります。係り結びとは関係なく用いられます。
疑問語と共に用いられて、問いただす意味(訳は「~か」)を表します。
今回の疑問語は「何」です。
前側の文を訳すと、「あれは何の煙か」となります。
「と」は格助詞で、引用の意味を表します。今回のような引用の「と」は文の言い切りの形に接続します。前の文で「~か」と言い切っていますよね。
(「と」の下に「言ふ」「問ふ」「聞く」「思ふ」「見ゆ」「知る」などの動詞がある時は言い切りの形に接続します。これ以外の引用の「と」は体言や体言に準ずる語に接続します。)
「見」はマ行上一段動詞「見る」の連用形、
「て」は接続助詞、
「来(こ)」はカ変動詞「来(く)」の命令形です。
「来」は文末にあるので、終止形か命令形ですが、話の流れ的に命令をしているので、ここは命令の「来(こ)」になります。
訳をすると、「あれは何の煙か。見て来い。」とおっしゃったので
となりますね。
結論ですが、「ぞ」は文末用法で係り結びにならないので、「来」は命令形で、「こ」と読みます。
分かりにくくてごめんなさい!
かれは何の煙ぞ
で文が終わっています。なので、「文末に係助詞が来た時」は係助詞の文末用法になります。一応疑問語がなくても文末用法にはなります。終助詞として扱う学者さんもいらっしゃいますからね、、
なるほど、ありがとうございます!
そうなんですね、「何」などの疑問詞があったら「ぞ」は係り結びではなく文末用法っていう判断の仕方で良いんですか?🙇♂️