✨ 最佳解答 ✨
基本的には、和訳する前に英文の語順や形から判断できると思うんですが、判断しきれない場合もある、という感じだと思います。
例文をいくつか挙げて説明します
<>の部分に着目してください
①He is <the person to keep his word>
「彼は約束を守る人だ」
<>の部分は
the person keeps his word
という文が想定されていて、
それを文ではなくて、主語を修飾するto不定詞の形で書いてやっているのです。
②I have <some emails to answer by evening>
「夕方までに返信すべきメールがいくつかある」
<>の部分は、
answerが他動詞で目的語が必要なのに、それが欠けているということから
answer some emails by evening
の語順が想定できますよね。
さらに
to不定詞の意味上の主語はfor〜で明記されていなければ、文の主語と一致する、ということも併せて考えれば
I answer some emails by evening
という文が元々想定されていたとわかるんです
その文の目的語を、to不定詞で修飾する形に直したのが、<>の部分になんです。
③I need <something to write with>
「何か書くためのものが必要だ」
前置詞には基本的に後ろに名詞が必要で、その名詞のことを「前置詞の目的語」と言います。
<>は前置詞の目的語が欠けているので、
write with somethingの語順
そして②と同じでto不定詞の意味上の主語が明記されてないから
元々<>の部分には
I write with something (writeはここでは自動詞)
という文が想定できる。
一度切ります。
ちなみに
I went to <the library to study in>
これなら形容詞的用法でいけますか?
という質問があるかもしれないのですが
<>に着目すると、inの目的語が抜けているから
I studied in the library
ってことになるじゃん、と。
語順の点では全くその通りで問題ないのですが
実はもう一つ別の問題があるのです。
to不定詞の形容詞的用法だけじゃなくて、
名詞を後ろから修飾する、というのはどれもそうなのですが。
<the library to study in> 勉強するための図書館
というのは
世の中にはいろんな図書館があって、
本を読むための図書館もあれば
勉強するための図書館もある
そういういろんな図書館のなかの
「勉強するための図書館」
という意味になるのです。
それは事実に反しますよね。
勉強するために、図書館に行く
と
勉強するための図書館、に行く
は全然違う。
(後者のような図書館は存在しない)
I went to <the library to study in>は
関係詞を使って書き換えると
I went to the library that I studied in
ということですよね。
関係詞には「制限用法」と「非制限用法」の区別があって、今回は制限用法です。
(文法を確認してみてください)
それと同じことが
to不定詞の形容詞的用法でも起こるのです。
ここまで考えると
to不定詞の形容詞的用法と副詞的用法は、
かなり見分けられると思うけど、
絶対とまでは言い切れないですね。
ここまでで説明しなかった
同格のto不定詞 の用法なんかはもっとやっかいで
例えば
He made an effort to make people closer and friendly.
このto不定詞は「同格」って用法なんですが
そもそもこの文法自体が名詞的用法と形容詞的用法の2つの意見があったり、
また文脈次第では副詞的用法とも取れると思うので
最初に説明したことは
「日本語訳にとらわれない判断の仕方」の説明であって
100%絶対的な判断基準、とまでは言えない。
最終的には文脈も考慮しないといけない
とご理解ください。
めちゃくちゃ分かりやすいです!
I went to the library to study. が副詞的用法である理由とか、分かりやすく説明してくださってありがとうございます🙇🏻♀️
つまり、形容詞的用法は完全文みたいな感じなんですかね?副詞的用法は不完全文みたいな感じで捉えてもいいんでしょうか。2度も質問すいません💦
ええと、
完全文/不完全文 という考え方は
関係詞とかでよく使われますよね。
不定詞にこれを当てはめるとけっこうなことになるのでやめといた方がいい(話すと長い)とだけは言いますが、
ただし、
to不定詞の形容詞的用法を、関係詞節と同じものとして理解する、という方向性はバッチリ正しいです。
to 不定詞の形容詞的用法は、関係詞節の言い換え
① He is <the person to keep his word>
=He is the person who keeps his word
主格の関係代名詞
②I have <some emails to answer by evening>
=I have some emails which I should answer by evening
③I need <something to write with>
=I need something which I write with
=I need something with which I write
②③は目的格の関係代名詞
個人的な感覚では、
②③に関してはto不定詞の方が自然な気がします。
追加で
④ It's time to go
=It's time when we should go
関係副詞
to不定詞の形容詞的用法は関係代名詞だけでなく
関係副詞の言い換えにもなります。
それはto不定詞の前の名詞(関係詞に対する先行詞)とその後ろの部分の関係で決まります。
「このMAPを見れば、行きたいところがすぐにわかるでしょう」
With these maps,
you will be able to find a place to go.
= With these maps,
you will be able to find a place where you should go
With these maps,
you will be able to find a place to visit
= With these maps,
you will be able to find a place which you should visit
goの場合は自動詞だから後ろに抜けがない完全文
だから関係詞はwhere。
visitは他動詞だから、visitで終わってしまうと目的語抜けている不完全文
だから関係詞はwhich
関係代名詞の場合は後ろは不完全文になる
これが「完全文・不完全文」の考え方ですよね
でもto不定詞で書くとto go・to visitでいいのです。
だからto不定詞を「完全文・不完全文」とか考え出すとワケわからなくなる
けど、to不定詞の形容詞的用法と、関係詞節を
関連づけて理解する、という方向性は
間違いなく100%正しいです。
なるほど!
丁寧に教えていただきありがとうございます!!
質問者さんの別の方へのコメントに
I went to <the library to study>
という文は形容詞的用法と考えるとおかしいです。
studyは他動詞にも自動詞にもなるんですが
[他動詞と考えた場合]
to studyの目的語が抜けてるので
I studied the library 私は図書館を勉強した
[自動詞と考えた場合]
to studyの主語が抜けてるので
The library studied 図書館は勉強した
こんなふうになってしまうんで
形容詞的用法だと明らかにおかしいです。
副詞的用法なら全く問題ありません
I went to the library (to study)
「私は(勉強するために)図書館にいった」
to studyの意味上の主語が、for〜で書かれていない
その場合は文の主語と一致するので
to 不定詞の部分は I study ということだとわかる
もう一度切ります。