第一次世界大戦後に独立した国々の話でしょうか。だとすれば、ポーランドやハンガリーは新興国です。逆にドイツは第一次世界大戦前からあるので新興国ではありません。
19世紀の時代には、東欧地域はロシア、オーストリア、ドイツによってほとんどを支配され、バルカン半島あたりにオスマン帝国から独立したギリシア、ルーマニア、ブルガリア、セルビア、モンテネグロ、アルバニアといった中小国があるだけでした。
ところが、第一次世界大戦によって露・墺・独の三帝国がいずれも崩壊し、民族自決の理念に従って三帝国の領土から新たな国家が独立していきました。具体的にはポーランド、チェコスロヴァキア、ハンガリー、ユーゴスラヴィア、エストニア、ラトビア、リトアニア、フィンランドです。これらの国が、「新興国」ということになります。
ここから先は問題を直接拝見したわけでもない私の推測ですが…
「民族問題をかかえる」とは、国内に複数の民族が居住していて、国家としてのまとまりを保てない状況になることです。つまり、同じ国に別の民族が存在する国は民族問題をかかえる可能性が高いです。
添付された地図を見ると、例えばポーランドの西部はポーランド系住民が多いが東部にはロシア系住民が多いこと。チェコスロヴァキア西部にはドイツ系住民が多いこと。ユーゴスラヴィア北部にはハンガリー系住民が多く、南部にはアルバニア系住民が多いことが読み取れます。いかにも少数民族問題に発展しそうです。
実際、これらの地域では、間もなく民族問題が深刻な紛争へと発展しました。ポーランドでは、東部のロシア系住民の多い地域を巡ってソ連との戦争が発生しました(ポーランド=ソヴィエト戦争)。チェコスロヴァキアでは、ドイツ系住民の多い西部(ズデーテン地方)が問題となり、第二次世界大戦前にナチス=ドイツに割譲することを強いられます。ユーゴスラヴィアでは、ハンガリー系住民の多い北部(ヴォイヴォディナ)と、アルバニア系住民の多い南部(コソヴォ)が、それぞれ自治を要求するようになり、政府は対応に苦しむことになります。特にコソヴォの場合は独立を求める紛争に発展し(コソヴォ紛争)、NATOが介入する事態となりました。
よって、第一次世界大戦後に成立した新興国のうち、民族問題をかかえることになったと思われる東欧の国は、ポーランド、チェコスロヴァキア、ユーゴスラヴィアの三国が最も適当だと思います(もちろんその他の国にも大なり小なりの民族問題があるので、正答は複数あるかもしれません)。
これは模範解答でしょうか?それともラムさんの回答でしょうか?
考え方によっては、ルーマニアも露土戦争後のサン=ステファノ条約で独立した国なので、第一次世界大戦当時のヨーロッパでは比較的に若い国、つまり新興国ですし、ルーマニアのトランシルヴァニア地方はハンガリー系住民が多く民族問題のある地域ですから、題意に即した回答だと個人的には思います。 ただ、私は模範解答を知っているわけではないので断言できないのです。
僕の回答です!
なるほど
私ならば、ユーゴスラヴィア、チェコスロヴァキア、ポーランドと書くと思います。
が、私は作問者でもなければ模範解答を知っているわけでもありません。「新興国」という言葉が曖昧すぎることがこの問題の解釈を難しくしているので、具体的な定義について作問者に聞いてみるべきです。
先生に聞いてみることにします。
ここまでご丁寧に解答してくださりありがとうございましたれ!
ご丁寧に回答して下さり、ありがとうございます!
問4ですが、自分は間違ってるということですかね、