✨ 最佳解答 ✨
believeに限らず、thinkやguessなど「思う」系の動詞に共通した語法の説明になります。
in the town〜 という副詞句はこの説明では関係ないのですが、おまけ程度につけておきます。
まず能動態の形を考えてみます。
believeは目的語にthat節を取ります。
①People believe that Banksy was born in the town.
「人々は、バンクシーがその街で生まれたと信じている」
主節の動詞believeは現在形ですが、that節内の動詞wasは過去形であることに注意してください。
このthat節内の主語を、that節の外に出して、主節の目的語の位置に持ってくることができます。そうするとthat節は主語がなくなってしまいますから、主語がなくても成立するto不定詞に書き換えます。つまり
② People believe Banksy to have been born in the town.
質問者さんの言う通りこれは文型でいうとSVOCになります。
主節の動詞は現在形・that節は過去形と時制の差がある点に要注意です。このことを明示するために、to 不定詞に直すとき完了形の不定詞を使います。
次に受動態の形を考えます。
受動態は、能動態の目的語を主語にして、全体の言いたいことが変わらないようにした文のことです。
能動態: 彼は 彼女を 愛している
受動態: 彼女は 彼によって 愛されている
同じこと言っていますよね。
①を受動態に直してみましょう。
目的語がthat節なので、これを主語の位置に持って来れば良いのですが、普通、that節が主語になるときは仮主語itを置きますよね。なので、
③ It is believed that Banksy was born in the town.
とすると良いでしょう。itが仮主語、that節がそれを受けた真の主語です。
次に②の文を受動態にします。
SVOCの文で目的語はBanksyですから、
④ Banksy is believed to have been born in the town.
となります。
この④は、②を受動態にした文ですが、③との関係でいうと、
③のthat節内の主語を、主節の主語の位置に持ってきて、that節をto不定詞に直した
と考えても誤りではありません。
どちらの考えで導いても同じことです。
①②③④ の文は、ほぼ同じようなことを表していて、文法問題を解く上では、同じ意味のことを書き換えたと言って差し支えありません。
ですが、それぞれ違った文構造になっていて、実際にある程度長い文章を自分で書く際には多少使い分けることが必要になったりします。
ありがとうございます!