13~14世紀頃、北ドイツの都市を中心に結成された商業同盟です。
この頃、神聖ローマ皇帝から許可をもらって自治権を持つ自由都市がありました。(簡単に言うと、君主がおらず市民だけで治めている都市。諸侯が治める領邦と同じ地位であると認めてもらった)
それらの自由都市を中心に外国と貿易を行っていた諸都市が、「お互いに外国に攻められたりピンチになったら助け合おうね」と約束したものです。
実際、リューベックという都市がデンマークと対立した際に「ハンザ同盟」としてデンマークと戦っています。(デンマーク戦争)
在外商館という貿易の拠点をハンザ同盟以外の街に置くなど、商業面でも優遇されていたようです。
「同盟」と言っても結束は弱く、特に常備軍などを持っていたわけではありません。
ヨーロッパ各国の中央集権が進む中で在外商館が閉鎖されるなどし、徐々に力を失っていきました。