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看護の目標は、病気や障害をもつ医療の対象者が一人の人間として尊重され、その人らしく
生活していくことを支援することである。 看護職は医療の担い手 (医療法) として、この目標
へ向けて、 日々の看護を行う。
看護師は保健師助産師看護師法において、 所定の学業を修め、 国家試験に合格し免許を得た
上で、 療養上の世話と診療の補助を業とすることが規定されている。これらの業務は技術的に
正しく行われないと、たちまち対象の生命に危険を生じる行為にもなりうる。 したがって、 対
象の安全を守るために、 法律において、 看護師の教育や資格条件および看護業務の範囲などを
規定し、その規定に基づいて看護師に責任や義務を付し、 業務を遂行する権限を与えている。
出典: 志自岐康子ほか 看護学概論 第6版. メディカ出版, 2020 p.126-127より一部改変
(ア)
線 「対象の安全を・・・・・・与えている」 とありますが、 なぜ看護師には法律においてこのよう
な権限が与えられているのでしょうか。 その理由を 「生命」 という言葉を使って書きましょう。
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