発展問題A-111
107>PCR 法に関する次の文章を読み, 下の問いに答えよ。
バイオテクノロジーの研究を行う
上では,ごくわずかな DNA を増幅
させて,大量の DNA を得ることが
必要である。PCR(ポリメラーゼ連
鎖反応)法は,以下の過程によって
短時間で同一の塩基配列を増幅でき
る方法である。
EE
I 増幅させたい DNA を含む DNA
水溶液を94℃ 程度で加熱するこ
とにより,二本鎖 DNA を二本の
一本鎖 DNA へ分離させる。
I 温度を55℃C 程度に下げ, Iの各々の一本鎖 DNA に相補的な短い一本鎖 DNA(プ
ライマー)を結合させる。プライマーは DNA 合成で必ず必要になる合成起点である。
I 温度を72℃ 程度に上げ, DNA ポリメラーゼによって4種類のヌクレオチドから,
それぞれの一本鎖 DNA を二本鎖にする。 ださ SHdIA
V I~Iを自動的に繰り返すことによって、 プライマーに挟まれた範囲の DNA が増
けし
プライマー
0
熱処理による
DNA鎖の解離
プライマーの
鋳型DNAへの結合
DNAポリメラーゼ
によるDNA合成
5
幅される。
位養お本員発での
問1 PCR 反応に利用するための DNA ポリメラーゼの性質として、 最も重要なものを
次のD~6から一つ選び, 番号で答えよ。「家 時
の増幅速度
問2 ヒトゲノムの特定の遺伝子領域だけを PCR 法で増幅したい。用いるプライマー
の塩基数として最も適切なものを次の①~④から一つ選び, 番号で答えよ。ただし、
DNA の塩基配列はランダムであると仮定し, ヒトゲノムは30億塩基対とする。 また。
20= 10° と考えてよいものとする。
の安全性
3切断効率
の耐熱性
の配列特性
15 2
10 3 15
4 20
問8このPCR法を10サイクル行うと, 目的の部分だけからなる DNA は理論上, 何
組合成されるか。 最も適切なものを次の①~⑤から一つ選び, 番号で答えよ。
③ 492組 ④
① 10組
256 組
1004 組 ⑤ 1024 組
問4 PCR 法の応用として適切なものを, 次の①~⑤から一つ選び,番号で答えよ。
6個人識別
(06 帝京大改)
の遺伝子治療
2細胞融合
3制限酵素処理
の核移植