12 里奈さんは,地球と宇宙について興味をもち、 山形
県内のある場所で、天体の観察をした。 次は、 里奈
さんと慎也さんの対話である。 あとの問いに答えなさい。
里奈 : 6月あたりから夕方に見られるようになった明る
い星の名前を知りたくて, 星座早見盤を見たんだ
けど,あてはまりそうな星は見つからないの。 こ
の明るい星は何かな。
慎也 : 夕方に見えるということは, ① 金星なのではない
かな。
里奈 : あ、そうか。 いつ
も,日没から30分
後くらいの時間に
見ているのだけれ
ど、 7月12日には
図1のように月と
並んで見えたよ。
慎也 この日の太陽, 金
星,地球, 月の位
置関係を調べてみると, 図2のようになっているね。
図2
| 2021年7月12日
金星
月
図 1
2021年7月12日
金星
金星の公転軌道
太陽
月
―地球
建物
1月の公転軌道
里奈 : 望遠鏡で見ていれば, ② 金星の満ち欠けを見るこ
とができたんだね。 今年は望遠鏡での観察ができ
なかったから、 1年後には見てみよう。
慎也 : 1年後も, 図2のような位置関係になるのかな。
地球と金星の公転周期は,異なっているよ。
里奈 : 公転周期は、地球が約1年で, 金星が約0.62年
のか。ということは, ③ 図2の1年後には,金星
明け方に見えるね。