現代文
高校生

〈もちろん敵の面体を見知らぬ我々は、お前に別れては困るに違いないが、もはや是非に及ばない〉

森鴎外の小説(?)の一部らしいですが、現代語に直すとどうなりますか?
もはや是非に及ばないは“仕方ない“らしいのでそれを踏まえて説明してください🙇‍♀️

回答

『護持院原の敵討』
2004年度のセンター試験で出題された本文の、冒頭部分ですね。
あくまで、小説として出題されているので、そこまで難しくはないと思うのですが、
そこの部分しか、文章を見せてもらえてないのでしょうか?

実際の出題では、
リード部分に、

 次の文章は、森鷗外の小説『護(ご)持(じ)院(いんが)原(はら)の敵(かたき)討(うち)』の一節である。宇平の父三(さん)右衛(え)門(もん)は、ある夜、藩邸に金目当てに押し入った亀(かめ)蔵(ぞう)に殺害される。宇平は叔父九(く)郎(ろう)右衛(え)門(もん)と、唯一敵の顔を知っている家来文吉とともに敵討ちの旅に出た。敵を討つまでは帰れない厳しい旅である。諸国をめぐった後、大阪の宿摂津(つの)国(くに)屋(や)に入った三人は、日々、乏しくなった旅費を稼ぎながら敵を探していた。本文はそれに続く場面である。これを読んで、後の問い(問1~6)に答えよ。

とあり、敵討ちのため旅をしており、人相を唯一しっているのが、家来の文吉。

で、冒頭、第一文で、
その時九郎右衛門、宇平の二人は文吉に暇(いとま)をやろうとして、こう言った。

とあり、そのセリフの内容の一部です。
直前部分には、

お前はこれまで詞(ことば)で述べられぬほどの親切を尽くしてくれたのだから、どうもこの上いっしょにいてくれとは言いかねる。

とあり、ご質問の部分に続きます。

ですので、

「もちろん、敵(かたき)の人相を知らない私達は、お前がいなくなると困るのは間違いないが、今となっては仕方がない。」
ぐらいの意味になります。

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