✨ ベストアンサー ✨
【「エ」について】
同一人物であれば、核にあるDNAの塩基配列は、(変異がない限り)すべて同じです。
理由としては、一人の体を成す全ての細胞(約60兆個)は、1つの受精卵から細胞分裂を経てできているから、というのが妥当でしょう。
(※生殖細胞を除く)
なお、細胞質にあるmRNAの種類は、細胞の種類によって異なります。
例えば、筋肉ではミオグロビン、皮膚ではケラチンというタンパク質が特異的に存在しています。
つまり、筋肉ではミオグロビンのmRNAはあるがケラチンのmRNAはない(皮膚の場合は逆)と言うことができます。
【「オ」について】
上の筋肉細胞と皮膚細胞の違いでわかったかもしれませんが、細胞は種類によって異なる遺伝子が転写・翻訳されます。
細胞としての最低限の機能を持つために必要な遺伝子の転写・翻訳は、どの種類の細胞でも同じく見られます。
しかし、その細胞が機能を特化するために転写・翻訳される遺伝子は異なります。
数値をてきとうに言うと、生物基礎で約2万あるとされる遺伝子の9割(?)はどの細胞でも転写・翻訳されるが、残りの1割(?)の遺伝子は細胞によって転写・翻訳されるかどうかは異なっている、というかんじです。
まとめると、『どの細胞も同じ遺伝子を持っているが、細胞の種類によって転写される遺伝子は異なる』となります。
なお、同一遺伝子の塩基配列の変異によって異なるタンパク質は生じますが、問題文中の“筋肉”と“皮膚”に則る明確な違いはなく、変異体であるだけです。
ありがとうございます!