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だ液にはデンプンを麦芽糖という物質に分解する役割があります。
ヨウ素液はデンプンに。ベネジクト液は麦芽糖に反応します。
溶液1では「デンプン+水」なので、デンプンが麦芽糖に分解されることは無く、
ヨウ素液は青色にベネジクト液は反応がないはずです。
この時点でAが違うのが分かります。
a,b,c,dはただの水・・・ですが、「手順1」にセロハンで出来た袋で包まれたデンプン+水(若しくはだ液)を入れていると書かれています。
セロハンの袋というのは小さな穴が沢山空いていて、デンプンは通ることが出来ませんが、分解された麦芽糖は小さく、穴を通りa,b,c,dの水に溶け込みます。
また、消化酵素(ここではだ液)はタンパク質で出来ており、人間の体温と近い温度(約40℃)で活発に働き、逆にタンパク質が死ぬ60℃以上になると働かなくなります。
これらの情報からそれぞれを見てみましょう。
Aは先程も言ったようにデンプンは分解されないので、ベネジクト液が反応しているのが間違い×
aは水の中には何も溶け込んでいないので色の反応は無し→〇
Bはデンプンは分解されていないので、ヨウ素液が反応して、ベネジクト液は無反応→〇
bは水の中にデンプンが溶け込まないのでヨウ素液の反応はないはずなので、間違い×
Cはだ液によって、デンプンが麦芽糖に分解されるので、ヨウ素液の反応は無く、ベネジクト液は反応する→〇
cは分解された麦芽糖がセロハンの穴を通って、水に溶け込むので、ベネジクト液は反応する→〇
Dとdに関しては、さらに深い知識が必要なのですが、消化酵素は高温(60℃以上)になった瞬間死ぬというわけではなく、少しの間活動します。
Dとdの場合、中途半端な時に消化酵素が働かなくなっため、デンプンも残っていますし、麦芽糖も分解された分あります。
よって、ヨウ素液とベネジクト液、どちらも反応があるはずなので、ベネジクト液が反応していないdが間違い×
以上のことより、A,b,dが間違いであるから②を選ぶ。という訳です。
ただ、Dとdに関しては少し難しいような気がします。
Aとbが間違いと分かった時点で
残りのひとつは②のdか④のcになります。
cは先程書いたように正しい〇ので、消去法で②・・・というのが模範では無いでしょうか。
とても詳しい説明ありがとうございます!
私もAがちがうのは分かったのですが
bとdがなぜ当てはまらないのかよく分からなくて…結構難しいですね。。
でも分かったのでほんとに良かったです!ありがとうございます!