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ビザンツ帝国が援助を要請して開始された十字軍ですが、なぜ第4回十字軍ではビザンツ帝国側を攻撃しているんですか?

十字軍 西ヨーロッパ中世世界の変容

回答

✨ ベストアンサー ✨

最初はビザンツ皇帝が救援要請から始まりましたが、十字軍の中心はローマ教会側の諸王国で、地中海で貿易をしていたヴェネツィア商人がスポンサーとなって進軍していました。

第4回十字軍は、そのヴェネツィア商人の策略で自分たちの「商売敵」である東方の大国つまりビザンツ帝国を叩こうという理由があった、というのが一般的な説明です。

第4回十字軍は1202年にあって、1096年の第1回から1世紀以上も経っているので、聖地奪還という目的はとうに無視されていたのでしょう。

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追記
十字軍の発端となった東ローマ帝国皇帝の援助要請ですが、それを行った皇帝はアレクシオス1世でアレクシオス3世とイサキオス2世、アレクシオス4世の祖先です。

そして第4回十字軍はコンスタンティノポリスの事も含めて悪名高い十字軍遠征として後世まで語られます。

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一言で言うと「東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の帝位争いによって起こった出来事」です。

この時の東ローマ帝国皇帝はアレクシオス3世でしたが、この皇帝は兄であるイサキオス2世を廃位して自ら皇帝の座に居座りました。
しかしこのようなことに反発する人物は必ずと言っていいほどいるものです。その人物はイサキオス2世の子アンゲロスです。当時神聖ローマ帝国に亡命していた彼は正統な帝位継承者は自分であると主張し、十字軍(第4次)に協力要請しました。もちろんその見返りも有りで。

その結果十字軍が東ローマ帝国に侵攻して攻略、コンスタンティノポリスにて市民らに強奪や暴行などの暴虐な行為がなされると言うことになりました。
なおアンゲロスに関しては見事に皇帝の座に君臨することができました。しかし政治面でやらかした結果反感を買い、アレクシオス5世によって反乱を起こされて親子共々殺される結末を迎えます。

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