明日なら教える時間があるかもしれませんが、教えましょうか?
解答が複数枚にわかれます
基礎事項
腎臓に流れた血液は、腎臓の糸球体でろ過され、原尿になります。
その後、原尿は細尿管(尿細管ともいう)を通り、この時、体に必要な水やグルコースなどが再吸収されます。
再吸収されたものは、血液中に戻り、再吸収されなかったものは、尿となり、排出されます。
1番
問1 やり方1
血液中に注射されたイヌリンはろ過された後、体には必要ないので、再吸収されません。
すなわち、原尿中(血液中)に含まれるイヌリンはすべて尿に出ていくことになります。
言い換えると、『原尿中のイヌリンの量=尿中のイヌリンの量』ということになりますよね。
問題文より、1時間に生成された尿の量は60mLですよね。
また、表より、尿中のイヌリンの濃度は、12.0[mg/mL]ですよね。
(濃度の単位から尿1mLに対して12.0mgのイヌリンが含まれていることがわかりますよね)
以上より、1時間に生成された尿中のイヌリンの量[mg]は、
12.0[mg/mL]×60[mL]と表せますよね。
また、今回求める1時間に生成された原尿の量をx[mL]とすると、
原尿中のイヌリンの濃度は0.1[mg/mL]であるから、原尿中のイヌリンの量[mg]は、
0.1[mg/mL]×x[mL]と表せますよね。
※イヌリンはろ過されるから、血しょう中のイヌリン濃度=原尿中のイヌリンの濃度
『原尿中のイヌリンの量=尿中のイヌリンの量』であるから、
0.1[mg/mL]×x[mL] =12.0[mg/mL]×60[mL]
これを解いてx=7200[mL]
続く
問1
やり方2 イヌリンの濃縮率を用いる方法
イヌリンの濃縮率を求めなさい
ⅠⅠ
イヌリンの濃度は血液から尿になるに当たって何倍になりましたか?
なので、イヌリンの濃縮率=尿中のイヌリン濃度/血症中のイヌリン濃度
=12.0[mg/mL]/0.1[mg/mL]
=120倍
以上より尿中でのイヌリンの濃度は血しょうと比べて120倍に濃縮されている
ことがわかった。
すなわち、尿中でのイヌリンの濃度は血しょうと比べて120倍濃くなっている。
イヌリンの量は尿中と血しょう中では変わらないのに(再吸収されないから)、尿中では濃度
が120倍濃くなっている。ということは、イヌリンが溶けている原尿は、尿量より、120
倍多い、ということ。なので、求める原尿の量は60×120=7200mL
続く
続く
問2 グルコースは、こしだされた後、再吸収され、再吸収されなかったグルコースが、
尿中に排出されます。
※2番でもわかるように、血糖値が異常に高くなければ
グルコースはすべて再吸収されます。
すなわち、
『再吸収されたグルコースの量=原尿中のグルコースの量-尿中のグルコースの量』ですよね。
※原尿とはこしだされた血しょうのこと
原尿中のグルコースの濃度は1.0mg/mLであり、1時間に生成される原尿の量は7200mL
であるから、原尿中のグルコースの量は1.0[mg/mL]×7200[mL]と表せますよね。
また、尿中のグルコースの濃度は0mg/mLであり、1時間に生成される尿の量は60mL
であるから、尿中のグルコースの量は0[mg/mL]×60[mL]と表せますよね。
以上より、1時間に再吸収されたグルコースの量[mg]は
1.0[mg/mL]×7200[mL]-0[mg/mL]×60[mL]=7200mg=7.2g
問3
尿素は、こしだされた後、少し再吸収され、再吸収されなかった尿素が、
尿中に排出されます。
すなわち、『再吸収された尿素の量=原尿中の尿素の量-尿中の尿素の量』ですよね。
原尿中の尿素の濃度は0.3mg/mLであり、1時間に生成される原尿の量は7200mL
であるから、原尿中の尿素の量は0.3[mg/mL]×7200[mL]と表せますよね。
また、尿中の尿素の濃度は20.0mg/mLであり、1時間に生成される尿の量は60mL
であるから、尿中の尿素の量は20.0[mg/mL]×60[mL]と表せますよね。
以上より、1時間に再吸収された尿素の量[mg]は
0.3[mg/mL]×7200[mL]-20.0[mg/mL]×60[mL]=960mg
聞かれているのは、1時間に再吸収された尿素の量[mg]は
こしだされた尿素の量の何%か?です。
1時間に再吸収された尿素の量[mg]は960mg、
5分間にこしだされた尿素の量(5分間に生じた原尿中の尿素の量)は0.3×7200=2160mg
だから、答えは、(960/2160)×100=約44% ←割合だから×100
分からなければ質問してください
ありがとうございます!お願いします🙇🏻♀️🙇🏻♀️