選挙は、国民主権を実現するため(国の政治の大事な部分は国民が決めるべき、ということ)に行います。
問題になっているのは、主に
1、一票の格差
2、若者の投票率の低さ
です。
1について
選挙区ごとに、当選するために必要な票数が変わってしまうことです。
例えば、有権者10人のA市と有権者2,000人のB市があったとします。どちらも候補者は3名でした。上位1人が当選です。
結果は以下のようになりました。
A市 候補者A 獲得票5票(当選)
候補者B 獲得票3票
候補者C 獲得票2票
B市 候補者D 獲得票1,000票(当選)
候補者E 獲得票600票
候補者F 獲得票400票
ここで、おかしいことがあります。候補者Aは、落選した候補者EやFよりも
大幅に少ない票数で当選してしまっています。
何が問題かというと、国会に入れる議員数は同じなのに、反映されない国民の意見がB市では多すぎるということです。本来平等であるはずの有権者1人の価値が、市によって変わっている、コレが「一票の格差」の問題点です。違憲判決が出ていますね。
2について
若者の意見が反映されにくくなります。本来政治は国民全員で決めるものなのに一部の人の意見しか反映されない、これで国民主権が実現されるのでしょうか?